LD(限局性学習症/学習障害)

ここではLD(限局性学習症/学習障害)のお子さんの特性をみていきます。

主な特性

☆読むことや書くことが苦手

  • 読むスピードが遅く、テストでは時間内に問題を読み切れないことがある。

  • 「れ」と「わ」など似ている文字を書き間違えたり、文字の形や大きさがバラバラになったりする。

聞き取ることや話すことが苦手

  • 周囲の雑音(車が通る音・誰かがイスを引く音・鳥の鳴き声等)が全て同じボリュームで聞こえてしまい、必要な音が聞き取れない。

  • うまく言葉が出ず話の筋道を構成できないので、何を言おうとしているのか理解しにくい。

計算や推論が苦手

    • 計算問題で、単純な計算ミスや繰り上がりなどを忘れてしまう。

    • 1cm=100cm、1ℓ=1000mlということが記憶できていても、それが実際にはどれくらいなのかが分からない。

このように接してあげましょう

かまいすぎず、かつ、放置しすぎない

子どもが苦手としているところ(例えば算数のひっ算)を1から10まで全て手助けしてしまうと依存心が強まりかえって逆効果です。
しかし何もアドバイスを与えないのも改善には繋がりません。
「本人が困ったとき」に手助けをしてあげるのが望ましいです。そのためにも、なるべくそばにいてあげて安心して課題に取り組める環境を整えてあげましょう。

その子にあう教材を使う。

取り組みにくい教材を使っていては、集中力が途切れやすくない効率も悪いです。
例えば均等なサイズで文字を書くのが難しい子には1マスが大きいノートを用意してあげたり、ひっ算が苦手な場合はケタがそろうように補助線のあるノートに変えてあげる等の工夫が必要です。

文字や絵にして伝える。

聞き取りが苦手な子どもは騒々しい場所では聞きたい音がとれずこちらの意図も伝わりません。そんな時は文字や絵にして「視覚的に伝える方法」が有効です。

LDの色々

名前の由来は?

LDとはSpecific Learning Disorderの後ろ2つの頭文字をとったもので、日本語に直すと「限局性学習症」となります。日本では「学習障害」という呼び方も広く浸透しています。

努力不足ではありません。

LDの特性は「教科書を読む」「黒板に書いてある文字をノートにうつす」などの学習経験を通して目立ってくるため、小学校に上がってからではないと気づきにくいという特徴を持っています。
そうすると「今までは他の子と一緒にできていたのに…」という劣等感を感じてしまうかもしれません。
また、学年が上がるにつれて勉強内容も難しくなっていきますから、大きくなるにつれてより顕著な「遅れ」や「差」を感じてしまうかもしれません。しかしLDの原因はいまだによく分かっておらず、脳に何らかの機能障害があると考えられている程度です。
ですから決して本人の努力不足が原因ではありません。むしろ、何とか皆に追いつこうといちばん努力しているのは本人にほかなりません。しかしそれが一向に報われず、自信を失い、最悪の場合不登校や鬱などの二次障がいを引き起こしてしまうのです。
まずは、「できないのはあなたのせいじゃないよ」ということを理解させ、その子の苦手に合わせた教材や勉強方法を工夫してあげることが大事です。間違っても「もっと頑張りなさい」「どうしてこんなこともできないの」などのプレッシャーを与えてしまうような言葉は出さないよう心がけてください。

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