自閉症スペクトラム障害の改善を期待する「オキシトシン」
他人の感情を理解するのが苦手で、コミュニケーションに難しさを抱える、「自閉症スペクトラム障害」の人たちは、国内だけで100万人以上いると言われています。今、こうした人たちのコミュニケーションを改善する初の治療薬になるのではないかと注目を集めている物質があります。「オキシトシン」というホルモンです。いったどんな物質なのか。本当に他人の感情をより理解できるようになるのか。科学文化部の中川真記者が解説します。
情報源: NHK NEWS WEB “自閉症”初の治療薬開発なるか
自閉症の薬が開発されている?
自閉症(自閉症スペクトラム症)やアスペルガー症候群の特性を持つ人は他人とのコミュニケーションが苦手とされています。
この記事ではそのコミュニケーション能力の部分を科学的に研究し、治療薬の開発が進められているといった内容が伝えられています。
オキシトシンとは?
私は医学薬学に関しては当然素人ですが、今までこういったお薬はなかったように思います。
「オキシトシン」は、「癒しホルモン」などと言われているホルモンの一種だそうです。
情報源: 「脳の疲れ」がスーッととれる!“癒しホルモン”オキシトシンの増やし方 | PHPオンライン 衆知|PHP研究所
このオキシトシンを自閉症の治療に使えないかという着眼点から研究が進められたようです。
鼻にスプレーして使うようですが、ある程度の結果も得られたとのことです。
情報源: オキシトシン経鼻剤連日投与による自閉スペクトラム症中核症状の改善を世界で初めて実証 | 東京大学医学部附属病院
大事なのはお薬とうまく付き合うこと
ADHDの子に処方される薬で「リタリン」「ストラテラ」「コンサータ」などがありますが、やはり副作用などを気にしてしまい、投薬治療へ踏み出す勇気が出ないお母さんも多かったと思います。
しかし主治医の先生とよく相談をして、お薬とうまく付き合うことで症状が和らいだり改善していきます。
今後オキシトシンが自閉症の薬として確立されるのかもしれません。